柳都物語 第27回について
「柳都物語・第27回」『その名は方角石』、いかがでしたでしょうか?
今回の本編で、謎の石板が「方角石(ほうがくいし)」という名前であることが、やっと判明しました。これでようやく「緑亥館通信」でも、その名を使うことができます。
本編2枚目の写真(水戸教公園/方角石)を見てお気づきになる方もおられるかと思いますが、これは「第25回」『水戸教公園』で掲載したものと同じ写真です。直前になって気がついて差し替えようとしたのですが、ほかに適当な写真が見つからず、やむなく同じ写真を掲載することになりました。
今回は、方角石の周りに雪が積もっていて、しかも方角石が見えているという写真を載せたかったのですが、そういう写真を撮るのは簡単でないことに、今さらながら気がつきました。
なにしろ、この方角石は地面と同じ高さなので、雪が積もると見えなくなってしまうのです。雪の中で方角石だけが見えている写真を撮るためには、雪が積もったあと、陽が差して方角石が暖まり、石の上の雪だけが溶けたという状況が必要です。
まず、どうしてそういう写真を撮るのが簡単でないかと言うと、第一に、水戸教公園に雪が積もること自体が珍しいからです。本編中でも描写しましたが、水戸教公園のすぐ前は日本海ですので、冬は非常に風が強く、そのため雪がほとんど積もらないのです。
「第26回」『やぐらが揺れた』の1枚目の写真(水戸教公園/やぐら)を見ていただきたいのですが、「やぐら」の柱に雪が付着しているのがお分かりいただけると思います。つまり、ここでは雪が真横に吹き抜けていくため地面にはほとんど積もらず、枯芝に粉砂糖をまぶしたようにしかならないのです。そんな状態で陽が差すと、方角石の雪も枯芝の雪も同時に溶けてしまいます。
実を言いますと、本編2枚目の写真(水戸教公園/方角石)は、3年前(2003年)の1月8日に撮ったものなのです。
当時はまだ「柳都物語」の構想などありませんでしたから、妙なものがあるなくらいに思って、まさしく偶然に撮っておいたものです。その日撮った方角石の写真はこれ1枚しかあませんでした。今にして思えばこの日は、滅多に積もらない雪が積もった後、陽が差して、方角石の上の雪だけが溶けたという貴重な日だったのです。
惜しむらくは、この写真にはまだ陽が差しています。できれば、石の上の雪が溶けた後、また空が曇った状態で撮りたいのです。なにしろ、本編のシーンに陽は差していませんから。
今後、こんなシャッターチャンスが巡ってくるのか分かりませんが、是非とも雪の中から顔を出した方角石の写真をもう一度撮って、本編2枚目の写真を差し替えたいと思います。
それでは次回の「柳都物語」をお楽しみに。1月21日、掲載予定です。
※追記 本編2枚目の写真(水戸教公園/方角石)を差し替えました。
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