柳都物語 第5回について
「柳都物語・第5回」『堀』、いかがでしたでしょうか?
本編の末尾に載せた「二葉町へ抜ける階段」という写真を見ていただきたいのですが、実はこの階段、前回『緑亥館通信』でお話しした、海岸の砂丘に登る階段なのです。
砂丘というと、鳥取砂丘みたいな、駱駝が歩いているような風景を想像しがちですが、新潟島の砂丘は、大部分がこのように宅地化されてしまっています。
撮影位置(私がカメラを持っている場所)が砂丘のふもとで、ほぼ海面と同じ高さです。この階段を登りきったところが砂丘の頂上で、標高にして15メートルくらいでしょうか。頂上には、海と平行して住宅街が細長く伸びています。住宅街の向こうは、西海岸公園という松林で、そのあたりからまた急な下り坂となって、下りきったところはもう海です。
新潟島は、海岸線に沿ってこのような砂丘が連なっていて、この二葉町へ抜ける階段や『どっぺり坂(今後本編にも出てくる予定です)』など、あまりにも砂丘の傾斜が急なところでは、車道が真っ直ぐに通せず、人だけが登れる階段になっているのです。
新潟島を歩いていて、急な登り坂に出合ったら、その坂を越えた向こうは海です。逆に坂を背にして歩くと、信濃川に行きあたります。こんなことを知っていても、あんまり役には立ちませんが………。
話は変わります。
前々回『緑亥館通信』で採りあげた、私のデジカメ『キョーセラ「Finecam SL300R」』のことです。
今回の撮影で、このSL300R君の思わぬ弱点が判明しました。それは、水濡れに極端に弱いということです。
防水じゃないんだから当たり前だと言われそうですが、別に水に漬けたわけはないのです。雨に当てたわけでもありません。
雪です。ぼたん雪が落ちる中で撮っていたのですが、10片くらいの雪が本体に落ちたころ、突然液晶が乱れて撮せなくなってしまいました。デジカメは私の体温で暖まっていたので、落ちた雪はたちまち解けて本体内部に入りこんだのでしょう。真ん中から捻れるという構造上、中に水が入りやすいのかも知れません。
しかし、それで毀れてしまったわけではなく、胸ポケットに入れておいたら復活しました。体温で水分が飛んだのでしょう。
しかし、またまた雪中での撮影を始めて、10片くらいの雪がデジカメに落ちると、液晶がザザーッと乱れて撮せなくなりました。
同じことを何遍もやる私も怖いですが、それにしても軟弱すぎるぞ、SL300R! この程度の雪で参るようじゃ、新潟の冬には使えんじゃないか! そんなら別の機種を買えという声も聞こえますが………。
ここまで悪口を書いたので、ついでにもう一つ欠点を述べます。
それは、レンズが常時むきだしになっていることです。本体が小さいので、どうしてもレンズに触ってしまいます。
今回撮った写真も、後半のものはボケボケで、レンズを見ると、案の定べったりと私の指紋がついていました。撮影前にレンズを拭く習慣をつければいいのですが、良い被写体を見つけていそいそとカメラを取りだしたときには、そんなことはすっかり忘れてしまっています。
今回は、前回のレビューとは急転直下、欠点だけをあげつらってしまいました。でも、いくらこんなことを書いても、キョーセラはデジカメ事業から完全撤退してしまいましたから、欠点を改良した新製品が発売される見込みは全くありません。
それでも、私が基本的にはSL300R君を気に入っていることには変わりがありません。頼むぞ、相棒! 値崩れしたら、もう1台買おうかしらん。
それでは次回をお楽しみに。3月19日、掲載予定です。
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