SFジュブナイル「柳都物語」新連載のお知らせ
10月中旬にココログへ登録して以来、書きためてあった児童小説みたいなものを、細々と投稿してきましたが、ついに先週の『渚のシンドバッド』で種切れになってしまいました。
このままでは開館後わずか2ヶ月で、緑亥館は休館になってしまいます。
それではあまりに寂しい、というわけで、長編の新連載を始めることにいたしました。新年から隔週投稿を予定しております。
長編の連載なら、先の見通しがつかなくても、とりあえず1回分を書けば投稿できますから、途中で続かなくなることもないでしょう。
と、こんなことを書きながらも、たぶん誰も読んでいないんだろうな、というムナシー気持ちもあります。
気を取り直していきましょう。
新連載長編の題名は『柳都物語(りゅうとものがたり)』です。
舞台は新潟市内の新潟島。
新潟島は新潟市の中心地域で、日本海、信濃川、関屋分水路に囲まれて島のように見えるので、そのように呼び習わされています。
私は、幼いころの一時期、新潟島にある白山浦という町に住んでおりました。でも残念ながら、記憶がほとんどありません。高校3年間は、新潟島にある学校に通いました。こっちはもちろん記憶があります。私と新潟島のつながりはそれだけです。
私は、こんどの長編の取材のため、徒歩や自転車で新潟島の写真を撮ってまわったのですが、新潟島が実に狭い地域であることを再確認しました。道路が混むので自動車だとそんなに狭くは感じないのですが、自転車でまわると、あっという間です。なお、私が撮った写真も、長編の中にちりばめていきたいと思っています。
長編の題名である『柳都物語』の由来ですが、新潟島の街並みが、古くから『柳都』と称されてきたことによります。
新潟島が柳都と呼ばれたわけは、幾本もの堀割が街中をめぐり、その堀に沿って柳が植えられていたからです。その堀割も、今ではすべて埋め立てられて道路になってしまい、往時の面影はありません。柳だけが、いくつかの街路に街路樹として残されているだけです。
私は現在、新潟市民ではありません。新潟市に隣接する町に住んでおります。その町は、来年3月21日に新潟市に編入合併されます。つまり、私も3月21日からは新潟市民になるわけで、それを記念してというわけでもないのですが、新潟に少しでも興味を持っていただけたらと思って舞台に決めました。
さて、肝心の長編の内容ですが、SFジュブナイルにすることにしました。
懐かしいですなあ、SFジュブナイル。私も、若い頃たくさん読みました。
特に好きだったのは、眉村卓と光瀬龍です。
眉村卓では、『ねらわれた学園』『なぞの転校生』『地獄の才能』『二十四時間の侵入者』『天才はつくられる』『閉ざされた時間割』『まぼろしのペンフレンド』『ねじれた町』など。
眉村の作品は当たり外れが少ないので、安心して読めました。当たり外れといっても、それは作品の良し悪しということではなくて、私の好みに合うかどうかということです。
私は、SFといっても宇宙ものは全然ダメなのです。私の好きなのは、不思議な事件が主人公のまわりで、つまり学園の中なんかで次々と起こるというシチュエーションです。その事件がだんだん大きくなって、日本とか地球レベルの話になってしまうと、とたんに醒めてしまいます。あくまで、身の回りで起こった事件が、身の回りで進展し、そして収束するというパターンが好きなのです。
光瀬龍のジュブナイルは幅が広く、私の好みに合う作品は、むしろ少ないくらいです。しかしながら、ツボにはまったときの面白さは抜群です。『明日への追跡』『暁はただ銀色』が双璧だと思います。どちらも、私好みの雰囲気プンプンで、何度読み返したか知れません。そのほか、これは私の好みとは少しずれるのですが、『夕ばえ作戦』という、江戸時代へのタイムスリップ物があり、読み物としての面白さではベスト1でしょう。ハルキ文庫に、この『夕ばえ作戦』と『暁はただ銀色』がいっしょになったのがありますので、お薦めします。
これら、SFジュブナイルの主人公は、たいてい中学生です。これらの作品が書かれたころの中学生(昭和34年生まれの私と同世代)は、まだ校内暴力もない時代で、純真といおうか、今考えると少し幼稚なくらいでしたので、SF的シチュエーションの主人公にしても、不自然じゃありませんでした。しかしながら、昨今の中学生を鑑みるに、妙に大人びてしまって、SF的事件で目をキラキラさせるといった雰囲気はありません。
というわけで、『柳都物語』の主人公は、小学5年生にしました。
まだ、とっかかりを書いている最中で、この先がどうなっていくのか、私にもわかりません。読んでくださる方たちといっしょに、私もこの物語の行く先にドキドキできたらいいなと思っています。
SFジュブナイルに関する書籍は、緑亥館物産コーナーの「『SFジュブナイル』の巻/書籍編」で、DVDは「『SFジュブナイル』の巻/DVD編」でご紹介しています。
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