少年ドラマシリーズについて・1
前回、SFジュブナイルのことを書きましたので、今回は、SFジュブナイルとは切っても切れない関係にある「NHK少年ドラマシリーズ」の話をします。
「NHK少年ドラマシリーズ」は、昭和47年の新年から始まった、少年少女向け連続ドラマのシリーズです。夕方6時のニュースのあと、6時5分からの放送でした。
記念すべき第1作は、「タイム・トラベラー」。原作は筒井康隆の「時をかける少女」。昭和47年1~2月放送。
当時、私は小学6年生でした。同じころ札幌で冬季オリンピックが開催されていました。
中学3年生の主人公(芳山和子)をやった浅野真弓(当時は島田淳子)は、まさしく健康美あふれるといった感じのお姉さんでした。彼女は声に特徴があって、今でも私の耳に残っています。
和子がタイムトラベルをするとき、「そのとき和子は飛んだのです」というナレーションが入って、このフレーズは学校で大変に流行りました。
このドラマで印象的だったのは、毎回のオープニングです。「ギィーッ」と開く扉の音、真っ暗な部屋で椅子に座った語り手のシルエット。「ジェットストリーム」の城達也が、世界で起こった不思議な出来事について語るコーナーです。あの語りからすでに不思議な物語の世界に引き込まれていったのでしょう。今でも忘れられません。
何年か前、DVDで「少年ドラマシリーズ」のアンソロジー集が発売されました。その中のいくつかを私も買ったのですが、この「タイム・トラベラー」が、自分の見ていたイメージとは妙に違和感があって、不思議に思いました。よくよく考えてみると、当時の私の家はまだ白黒テレビだったのです。それで、カラーのDVDとは印象が違ってしまったのでした。
「少年ドラマシリーズ」は、SFジュブナイルばかりをやっていたわけではなく、ホームドラマから時代劇までありました。
「NHK少年ドラマシリーズのすべて」という本が数年前発売されて、当然私は買って持っているのですが、この中にシリーズの作品リストがあります。
リストには99の作品が網羅されているのですが、SFジュブナイルはその中の15%くらいです。しかし私には、これらSFジュブナイルの記憶しかないのです。つまり、そのほかのホームドラマみたいなときには全く見ていなかったということになります。
次回はこの本のリストから、SFジュブナイル物を抜き出してお話ししたいと思います。
少年ドラマシリーズに関する書籍は、緑亥館物産コーナーの「『少年ドラマシリーズ』の巻/書籍編」で、DVDは「『少年ドラマシリーズ』の巻/DVD編」ご紹介しています。
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