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2006.05.24

◇24.住吉神社

◇緑亥館物産コーナー◇

 緑亥館物産コーナーでは、『緑亥館』で取り上げた書籍やDVD、そのほか『緑亥館』に関連する商品などをご紹介しています。

『柳都物語』-『第24回・住吉神社』の巻

 本編に載せた2枚の写真及び住吉神社については、緑亥館通信の「柳都物語・第24回について」で解説していますので、興味のある方はどうぞ。

 本編中で、「西堀通りから続く細くなった道を少し行くと、左側に湊小の正門があった」とあります。
 これは何度も書いたことですが、湊小学校は鷲尾いさ子さんの母校です。
 で、鷲尾いさ子さんの映画デビュー作品からご紹介しましょう。
 「野ゆき山ゆき海辺ゆき 総天然色普及版及び質実黒白版 SPECIAL EDITION ◆20%OFF!」。
 当時19歳。
 お宝シーンあります。

 この映画の原作は、佐藤春夫の小説「わんぱく時代」ですが、残念ながらこの小説は絶版になっていました。
 楽天フリマで探してみてください。
 
 なお、映画題名の「野ゆき山ゆき海辺ゆき」は、佐藤春男の詩「少年の日」の冒頭の一節です。
 春男は、明治25年(1892年)和歌山県東牟婁郡新宮町(現・新宮市)で生まれました。
 大正時代、谷崎潤一郎の推挙により文壇に登場し、その名声は一時期芥川龍之介をしのいだと云います。
 春男の小説では、「西班牙犬の家」が『夢文学』系統の作品で、私の好みです。
 でも春男は、本質的には詩人だと思います。
 『殉情詩集』の中の「秋刀魚の歌」が有名ですが、私はもっと初期の作品が好みです。
 学生時代、暗唱していた詩も少なくありません。
 その中の一編で、亀井勝一郎が絶賛したという「水邊月夜の歌」をご紹介します。

水邊月夜の歌

せつなき戀をするゆゑに
月かげさむく身にぞ泌む。
もののあはれを知るゆゑに
水のひかりぞなげかける。
身をうたかたとおもふとも
うたかたならじわが思ひ。
げにいやしかるわれながら
うれいひは清し、君ゆゑに。

 私が持っている春男の詩集は、昭和52年に近代文学館から復刻された『殉情詩集』と、岩波文庫の「春男詩抄」ですが、残念ながら両方とも絶版です。
 しかしながら、新学社近代浪漫派文庫に「佐藤春夫」という本がありました。
 なんと、『殉情詩集』と「西班牙犬の家」が両方入っています。
 私も買おうかしらん。
佐藤春夫

 以上、「『柳都物語』-『第24回・住吉神社』の巻」でした。

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