◇山色清浄身
◇緑亥館物産コーナー◇
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『昔話のようなもの』-『山色清浄身(さんしきしょうじょうしん)』の巻
この『山色清浄身』も、コンテストに応募するために、だいぶ以前、たぶん6年前ころに書いたものです。
この物語にも権助が出てきます。
でも『山色清浄身』は、その他の権助シリーズ(『権助とカメ』『権助とイノシシ』『権助とカッパ』)とは、全く趣を異にしています。
ほかの権助物に教訓めいた臭いが無いのに対し、この『山色清浄身』は説教臭さプンプンです。
『権助とカッパ』の物産コーナーで、私は教訓めいた昔話が嫌いであると書きました(こちらです)。
それでは、なぜこの『山色清浄身』は説教臭いのか。
それは、応募したのが仏教系団体が主催するコンテストで、ずばり仏教説話の募集だったからです。
そんなら、そんなコンテストには応募しなければいいじゃないかと思われるでしょうが、全くもってその通りです。
そんならなぜ応募したのかというと、単に賞金が良かったからなのです。
確か50万円でした。
早い話が節操がないのです。
こんな金額を覚えていること自体、やりきれませんなあ。
ちなみに『山色清浄身』というのは仏教用語です。
その意味は、本編で仏様がおっしゃってるように「おまえがいま見ているもの、花の林も、おぼろにかすむ山も、雪どけの流れも、すべて私の姿だ。おまえは私の体のうえで生きているのだよ」ということです。
元々こんな言葉を知っていたわけではなく、図書館でネタを探すために仏教辞典を調べたのです。
落ちは「青い鳥」のパクリに近く、今回改めて読み返して、少々へこみました。
こういう不純な動機プラス付け焼き刃の知識で書いた代物ですから、もちろんコンテストには入賞しませんでした。
さて、気を取り直して商品のご紹介です。
まずは、「雪のまだらに解けた地面には、あちらこちらにフキノトウが顔を出しています。」という場面から、そのまんまのフキノトウのご紹介です。
と、紹介しておきながらなんですが、実は私、匂いの強い山菜は苦手なのです。
そういうのを紹介するのは、やっぱり節操がないのでしょうなあ。
さて、開き直っていきましょう。
次の商品は、ズバリ「山色清浄身」の掛け軸です。
作者は、天龍寺大本山管長平田精耕師。
全然知らない人です。
こういう値段が高いのか安いのか、さっぱりわかりません。
さて、最後くらいはきれいに締めましょう。
「春のおそい権助の村では、梅と桃と桜がいっせいに花を咲かせます。」という場面から。
ちなみに、滝桜で有名な福島県三春町は、ウメとモモとサクラが一斉に咲いて、三つの春が一時に訪れることから、「三春」という町名がついたそうです。
ここでは、もっともポピュラーなサクラである、ソメイヨシノをご紹介します。
ただし、ソメイヨシノは成長が早く大木になりますので、それなりのお庭が無いと将来持てあますことになりますが………。
以上、「『昔話のようなもの』-『山色清浄身』の巻」でした。
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